質問とリクエスト その1

しばしの休憩の後、ブザーが鳴ってみな着席。さてさて、遠藤Pがまたまた登場。

「すみませんが、みなさんにお願いがあります」と。何のことやら、と思うと、要するに今後のドラマで使うかも知れない効果音として、「限られた予算では、これだけ大勢のエキストラを集めて録音する、ということが難しいので」聴衆の歓声、かけ声などを録音したい、と。ガッテン、ガッテン。

舞台の中央に、大きな集音マイクをかかげた音声さんがひとり。こちらで拾いますので、よろしく、ということでした。上手の衝立より、遠藤Pが右手を振りながら登場、この右手にあわせ拍手をする、という段取り。

独りひとり、兄弟弟子が順に高座に上がります。そのそれぞれについて、かけ声を含めて拍手をお願いします。みなさんの声が放送で流れるかも知れませんので、張り切ってお願いします、と。順々に草原>草々>小草若>四草>若狭、最後に徒然亭一門が挨拶するについて、みなさん思い思いに声をかけてください。なるほど、なるほど。気合いを入れて一声二声かけておきました。

「それでは第二部にはいります。」となりまして。すると、客席の後方から(私は前から3番目でしたので)ワァーと歓声が。びっくりして後方をふりかえると、私服に着替えた出演者のみなさんが、舞台へ向かって走りながら「福は内、福は内」と、なんと、豆まきです。思いおこせば、そう、今日は2月3日、節分であります。若狭と草々のふたりは、BK朝ドラ主人公恒例の成田山豆まきを午前中にしてきたはずでした。

後日、聞きましたら、この日に播かれた福豆、成田不動山の提供だったらしいです。ちなみに、私と娘は若狭の投じた福豆を3袋いただきました(自宅待機の家族3人に分け与えましたら、人が見ぬ間に、いきなり小3の倅が完食!おいおい!!空気を読まんか)。

ちなみに、成田山ではおおきな枡にやまもりの落花生を、そのまま素で放り投げていたのですが、ここでそれをやると掃除が大変。小さな袋詰めの福豆でした。寝屋川でも一般参賀節分では、これを投げるのでしょうか?

豆まきがひととおり、一段落したら一門が舞台へ。おや、ひとり足らん、と思ったら、四草様です。ふりかえれば、2階席の後方で大騒ぎがおこっています。あそこでもみくちゃになっているのか?なかなか、彼ひとり舞台までやってこれません。(しばらくして帰ってきて、「えらい遅かったな」と尋ねられてポツリ、「あの辺で暴動がおこってた」と。よくよく見れば、彼の襟まわりはぐちゃぐちゃでした。)

順は前後します、四様が降りてくるまでのしばらく、小草若の「底抜け」講座が。客席のみなさんスタンドアップ、以下の要領はテレビでも再々、おこなわれていたもの。「それにしても、これほど皆さんに喜んでもらうとはおもいませんでしたよ。」巷の一部(会場に来てる人の家庭ではもれなく、)では、おおはやりです。

「まずはすっと肩幅に立つ」「ついで両足をやや、外向きに開く」「ついで膝カックンの位置まで腰を下げる、このときに顔の正面に左手をもってきて、底抜けにぃぃ、と」「体を左にずらすことで、結果として左手を上向きにあげているポーズとなる」「最後に左手を前方へ突き出して、しびれまんがな、と」なかなか、人前でできる仕草ではありませんが、1000人も越えれば怖いものなし、会場全体で感動的な「そこぬけにしびれまんがな」でした。これきっと、舞台のほうからみたら壮観だったでしょう。