胃の検査2 内視鏡検査
胃の検査の代表であるバリウム検査、内視鏡検査と最近注目されているピロリ菌検査について解説しましょう。この頁では内視鏡検査について、です。
内視鏡検査
21世紀の現代、胃腸科へ行って「胃の検査をしましょう」と言われれば、まず「内視鏡検査」です。内視鏡検査がバリウム検査に比べ、優れている点は
- 細部までよく見える=早期胃癌や軽度の胃炎の評価がしやすい
- 組織採取ができる=良性悪性の鑑別が確実にできる。
- 治療も可能=ポリープや早期胃癌など、内視鏡治療で治癒する。
- バリウム検査よりはるかに楽で確実。
これらのうち、最初の3つはかんたんに納得できると思います。しかし、ほんとうに「バリウム検査よりはるかに楽で確実なのか?」と考えられる人は多いと思います。
今まで胃カメラが大変だ、という原因でいちばん多かったのは、「胃カメラを飲むときの吐き気」でした。舌の一番奥には嘔吐をもよおす部位があります。この部位に接触すると、どうしても「えずく」わけです。昔の胃カメラは太かったですし、以前に検査がつらかった人にはトラウマかもしれません。
最新の胃カメラは鉛筆ほどの太さです。このため、舌根に触れないように気をつけて挿入するとぐっと楽です。また、最近は鼻から胃カメラを挿入する「経鼻内視鏡」が開発されています。当院でも採用していますので、興味をお持ちの人はどうぞ、受診して下さい。